基礎工事の工程・期間を丁寧に解説
マイホームを建てるときには基礎工事を行うことになりますが、完全に住宅メーカーにお任せになってしまうケースが非常に多いと言えます。しかしながら、これは家づくりの土台になる非常に重要な部分なので、基本的な知識を理解しておくことが大切です。新築住宅を建てるときには施工不良が発生するケースもあるので、基礎工事の工程などについて理解を深めて、住宅メーカー任せにすることがないようにしておきましょう。
地盤と建物を繋ぐ基礎をつくるための工事だと言えますが、これを実施することによって地震などの揺れが起こっても建物が傾くことがありませんし、安心して住むことができる家に仕上げることができます。まずは地盤調査を行うことから始まりますが、地盤の状態や建築する建物の性質によって最適な基礎工事の種類が選ばれることになるでしょう。状況に応じて杭基礎もしくは直接基礎という工事が行われることになり、前者は柔らかく軟弱な地盤で行われる工事であり、後者は固くてしっかりとしている地盤で行われる工事です。
どちらの方法が選ばれる場合でも、まずは地縄張りと遣り方工事を行うことになり、これは建設地で縄やビニール紐を用いて建物の位置を確認する作業だと言えます。遣り方は図面に記載された建物の位置や高さなどの情報を反映させた仮設物を用意する作業で、自縄張りや遣り方は建物の正確な位置を決めるために非常に重要です。その後は基礎をつくるために地盤を掘る掘削工事、地盤を固めるために行う砕石敷きを行い、配筋を行っていくことになります。配筋は鉄格子のようなものを組み立てる作業であり、基礎の寿命や強度に大きく関係している部分なので、建築基準法で定められたルールを守りながら特に慎重に実施しなければならない部分です。型枠を組んでコンクリートを流し固め、コンクリートが固まった後に型枠を外して仕上げを行えば基礎工事の終了となります。
基礎工事の種類は大きく分けて2つのものがありますが、どちらが選ばれる場合でも3週間ほどの期間をかけて工事を行っていくことになるでしょう。ただし、雨が降ると作業を進めることができずに延期になってしまうことがあるので、3週間以上の期間を要することもあると理解しておく必要があります。基礎工事の内容や工程はこのようなものになっているので、マイホームにとって重要な基礎をしっかりとつくってもらうためにも、こうした内容がきちんと実施されているかチェックしておきましょう。

